自動車の電子化 high technology Car 2003 6 20
自動車のハイテク化を考える時、
2つの面があると思います。
第一は、燃料電池自動車です。
このテーマは、最近では、常識となっていますので、省略します。
この技術が普及するには、もう少し時間がかかります。
別のテーマを議論します。
第二は、自動車の総合的なコンピューター制御です。
まずは、安全面からの、コンピューターによる自動車のコントロールです。
自動車に小型のレーダーを搭載し、
前方車両との距離を測定し、距離が接近したら、
速度のコントロールやブレーキのコントロール、
また、前方車両との位置関係を測定し、
走行車線のズレをコントロールする。
こういうコントロールは、
自動車にコンピューターを搭載して可能となります。
安全走行には、自動車に必要とされますが、
夜間走行の多いトラックこそ、こういう機能が必要です。
夜間走行でのトラック事故が多いのならば、この機能を義務づけする必要があります。
次に、燃費を向上させるにも、コンピューター制御が必要です。
エンジンは、4気筒より、6気筒の方がスムーズであるとされます。
また、6気筒の方が、静かで、バランスがよいとされます。
しかし、問題は、気筒数が多くなると燃費が問題となります。
そこで、発進時には6気筒で、一定速度で走る場合は3気筒になる。
あるいは、1気筒4バルブを、状況によって1気筒2バルブに変える。
こういうコントロールには、コンピューターが必要です。
自動車の位置測定、速度コントロール、ブレーキコントロール、
エンジンコントロール、GPS、
GPSと兼用の自動車インターネット、
車の中でも、インターネットができた方が便利です。
車は、プライベートな個室ですからね。
さらに空調もコントロールする必要があります。
これらを総合的にコントロールする小型のコンピューターを、
自動車に搭載する必要があります。
全部ではありませんが、こういう機能を搭載した自動車が、
日本では発売されました。
自動車のハイテク化は、これからです。
ただ、心配なのは、この自動車のハイテク化に、
アメリカが脱落しないで、ついてこれるか心配です。
アメリカは、設備投資を抑制していますので、
技術の進歩が遅れるかもしれない。
設備投資の抑制が、アメリカの命取りになるかもしれません。